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全ページ表示でんし冊子上咽頭がん(じょういんとうがん)

更新・確認日:2018年11月29日 [ 履歴 ]
履歴
2018年11月29日 「頭頸部癌診療ガイドライン 2018年版」「頭頸部癌取扱い規約 第6版(2018年)」より、内容の更新をするとともに、4タブ形式に変更しました。
2012年11月15日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年10月01日 内容を更新しました。
1997年05月12日 掲載しました。

1.上咽頭がんの検査

触診、後鼻鏡(こうびきょう)検査や内視鏡検査で上咽頭を確認し、がんが疑われる場合は、組織を採取して詳しく調べます(生検)。また、がんの大きさ、リンパ節や他臓器への転移などを確認するために、CT検査やMRI検査、超音波(エコー)検査、PET検査などを行います。

2.検査の種類

1)触診

上咽頭がんではリンパ節への転移を起こしやすいという特徴があります。そのため、首の周りを丁寧に触って、リンパ節の腫(は)れを調べることが大切です。

2)後鼻鏡検査・耳鏡(じきょう)検査

上咽頭がんでは、鼻や耳の症状があらわれることがあります。成人で、初めて滲出性(しんしゅつせい)中耳炎(耳がつまった感じ)になった場合には、上咽頭を確認しておく必要があります。後鼻鏡は小さな鏡がついた器具で、口から入れて鼻やのどの奥を確認します。耳鏡は漏斗状の器具で、耳の穴に差し入れて耳の奥を確認します。

3)内視鏡検査

鼻腔に局所麻酔を行い、表面の痛みを除いた後、内視鏡を鼻から入れて、上咽頭を確認します。

4)生検

内視鏡で確認しながらがんの一部を採取して、顕微鏡で詳しく確認し、がんであるかを確定します。

5)CT検査

体の周囲からX線をあてて撮影することで、体の断面を画像として見ることができます。がんの深さや広がり、リンパ節への転移の有無を調べるときに行います。造影剤を注射して撮影すると、がんの特性や、がんと周りの血管の状態を詳しく確認することができます。

6)MRI検査

強力な磁石と電波を使用して撮影することで、体の断面を画像として見ることができます。CT検査よりがん組織と正常組織の区別が明確で、CT検査とは異なる情報から、がんの深さや広がり、リンパ節への転移の有無を調べます。

7)超音波(エコー)検査

首の表面から超音波をあて、そのはね返りをモニターで見ながら確認します。主に頸部(けいぶ)リンパ節への転移の有無を調べるときに用います。

8)PET検査

放射性フッ素を付加したブドウ糖液を注射し、がん細胞にエネルギーとして取り込まれるブドウ糖の分布を撮影することで、全身のがん細胞を検出します。CT検査やMRI検査とは異なる情報から、がんの広がり、リンパ節や他の臓器への転移の有無を調べます。治療後の再発の診断にも有用なことがあります。

9)腫瘍マーカー検査

腫瘍マーカーとは、体のどこかにがんがあるとき特徴的に大量に産生される物質です。がんの種類に応じて多くの種類があり、血液検査により量を測定します。
上咽頭がんでは、現在のところ、診断や治療効果の判定に使用できるような、特定の腫瘍マーカーはありません。
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