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全ページ表示でんし冊子神経膠腫(グリオーマ)(しんけいこうしゅ)

更新・確認日:2018年07月27日 [ 履歴 ]
履歴
2018年07月27日 「脳腫瘍診療ガイドライン1 2016年版」「臨床・病理 脳腫瘍取扱い規約 第4版,2018年」より、内容の更新をしました。4タブ形式に変更しました。
2017年08月21日 掲載準備中として、公開を中止しました。
2006年10月01日 内容を更新しました。
1997年08月23日 掲載しました。

1.神経膠腫の検査

神経膠腫が疑われる場合、症状の詳しい経過を問診した上で、専門的な診察や神経学的検査などを行います。手術を安全に行うための検査として腫瘍の位置、大きさ、血管との関係を確かめるためにCTやMRI検査が行われます。悪性度の検討や、CTやMRI検査だけでは再発かどうかの判断がつかないときには、PET検査という脳の代謝をみる検査を行うこともあります。

2.検査の種類

1)CT、MRI検査

CTはX線を、MRIは磁気を使った検査です。頭蓋骨の内部を描き出し、腫瘍の存在を調べます。多くの施設では、CTはMRIに比べて迅速に検査することができます。CTやMRI検査では、病気をより明瞭に描き出すために必要に応じて造影剤を使った検査を行います。造影剤を使って検査を行うと、腫瘍の広がりや悪性度なども術前に推定することができます。
神経膠腫ではグレード3から4のように悪性度が高いほど、造影剤でよく染まる(腫瘍の輪郭がはっきりする)傾向があります。
また、通常のCTやMRIに加え、必要に応じて、特殊なMRI検査を行うことがあります。例えば、脳の血液の変化をみるfMRI(functional MRI)を用いて、脳の運動野(手足の動きの中枢)や言語野(言葉の中枢)の位置を調べることがあります。
造影剤のアレルギーや喘息(ぜんそく)の既往(きおう)のある方、特にCTではヨードアレルギーのある方は副作用の起こる危険性が高くなるので、医師に申し出てください。

2)脳血管造影検査

造影剤を用いてX線で脳の血液の流れを撮影する検査です。

大腿部(だいたいぶ)の動脈に挿入したカテーテル(細い管)から造影剤を注入して、血管の走行と腫瘍との関係を調べます。脳血管造影検査によって時に脳梗塞が起こることがあります。

なお、最近では脳血管造影のかわりに、比較的体への負担が少ない以下のような検査が行われることも多くなっています。脳血管造影検査時に、麻酔薬を使用して左右大脳半球の優位半球を同定する検査が行われることもあります。
・ 3D-CTアンギオ検査:ヘリカルCTを用いて、脳血管の構造を詳しく調べます。
・ MRA検査:MRI装置を用いて脳の血管を詳しく調べます。
これらの診察や検査によって、神経膠腫かどうか、ほかの腫瘍の可能性がないか、腫瘍の発生部位や広がりなどを推測することが可能です。しかし、診断を確定するためには、手術により腫瘍組織を採取し、その細胞を顕微鏡で観察して病理医が診断する病理検査(病理診断)が必要です。
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