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神経膠腫(グリオーマ)

神経膠腫(グリオーマ) 療養

1.経過観察

一通りの治療を終えた後も、定期的に通院して検査を受けます。検査を受ける頻度は、がんの悪性度(グレード)や治療法によって異なります。

神経膠腫では、定期的にMRI検査による頭部の画像診断を行います。検査の間隔は、個々の状態によって変わってきますが、グレード2の腫瘍では、治療開始から5年目までは3~6カ月ごと、6年目以降は6~12カ月ごとを実施の目安としています。グレード3の腫瘍では、3~4カ月ごとの造影MRI検査の実施が目安となります。神経膠腫は10年以上経ってから再発することもあるため、長期にわたって通院して検査を受ける必要があります。

またテモゾロミドなどの薬物療法を継続している場合には、白血球や血小板が減少していないかどうかを定期的に採血して調べます。ベバシズマブの場合には、高血圧やタンパク尿などのチェックも行います。

神経膠腫の症状は一人ひとり異なり、治療法もいまだ課題が多いのが現状です。しかし、新しい薬剤や治療法も、臨床試験が行われて少しずつ開発されており、神経膠腫の治療をしながらこれまで通りに仕事をしている人も少なくありません。

神経膠腫の治療ではほとんどの場合、入院や定期的な通院、自宅療養が必要となります。そのため、できれば周りの人に病気のことを伝えておくと、理解と協力を得やすくなります。

生活や仕事、暮らしのこと、周囲への伝え方などについては、関連情報「周りの人に病気のことを伝える」もご参照ください。

2.日常生活を送る上で

規則正しい生活を送ることで、体調の維持や回復を図ることができます。禁煙すること、飲酒をひかえること、バランスのよい食事をとること、適度に運動することなどを日常的に心がけることが大切です。

症状や治療の状況により、日常生活の注意点は異なります。そのため、体調をみながら、無理のない範囲で過ごしましょう。

神経膠腫では腫瘍や治療の影響で、運動機能や認知機能に障害が起こることがあるため、これら機能の評価を行いながら、必要に応じてリハビリテーション(リハビリ)を行います。担当医が自宅で生活ができると判断した場合は、自宅でのリハビリを検討しますが、治療後の身体機能の回復が十分でない場合は、リハビリテーション病院に転院してリハビリを続けます。また、自宅で生活するために必要な動きが十分ではない場合は、その後に介護老人保健施設(介護を必要とする高齢者などの自立支援と家庭への復帰を目指す施設)で必要なリハビリを行うこともあります。自宅で訪問リハビリを行う場合は、個別の状況に応じて、健康保険または介護保険のいずれかが適用されます。

運動機能障害や高次脳機能障害は、一人ひとりの状況によってさまざまです。入院中には分からなくても、退院して普段の仕事や生活に戻ったときに、以前できたことが同じようにできないなど、障害に気付くこともあります。日常生活の中で、困ったことや気になることがあれば早めに担当医や看護師、リハビリのスタッフ(一般に、作業療法士や理学療法士、言語聴覚士など)に相談しましょう。

神経症状(運動や感覚、思考や言語などのさまざまな機能が障害されて起こる症状)が強い場合には、訪問看護師や医師による在宅緩和ケアを受けることもできます。

また、患者会や患者サロンなどでは、同じ病気や障害、症状がある、同じ治療を受けたなど、共通の体験をもつ人から、生活などについて情報を聞くことができます。患者会や患者サロンなどの情報は、がん相談支援センターにお問い合わせください。

1)薬物療法中の日常生活

支持療法が進歩したため、薬物療法の副作用を予防したり、症状を緩和したりできるようになりました。このため、通院で薬物療法を行うことが増えています。

通院での薬物療法は、仕事や家事、育児、介護など、日常生活を続けながら治療を受けることができますが、体調が悪くても、無理をしてしまうことがあります。今まで通りの日常生活を送っているとしても、治療により万全の体調ではないことを忘れないようにしましょう。また、いつも医療者がそばにいるわけではないため、不安に感じることもあるかもしれません。予想される副作用やその時期、対処法について医師や看護師、薬剤師に事前に確認し、通院時には疑問点や不安などを相談しながら治療を進めるとよいでしょう。

2)性生活について

治療中や治療後の性交渉が、がんを進行させたり、パートナーに悪い影響を与えたりすることはありません。したがって、性交渉を控える必要はありません。
ただし、薬物療法中やその直後は、ちつ分泌物や精液に薬の成分が含まれる可能性があるため、パートナーが薬の影響を受けないように、コンドームを使いましょう。また、薬は胎児にも影響を及ぼすため、治療中や治療後の一定期間は、妊娠を望む場合でも避妊が必要です。経口避妊薬などのホルモン剤を使用するときは、担当医に相談してください。

なお、がんやがんの治療は、性機能そのものや、性に関わる気持ちに影響を与えることがあります。具体的な性生活への影響や相談先などに関する情報は、「がんやがんの治療による性生活への影響」をご覧ください。

がんやがんの治療による性生活への影響や相談先などに関する情報を掲載しています。
がんの治療と妊孕性(子どもをつくる力)についての情報を、患者さんの性別ごとに紹介しています。

以下の関連情報では、療養中に役立つ制度やサービスの情報を掲載しています。

がんと診断されてからの働き方についてQ&A形式で紹介しています。
がんの治療にかかる主な費用や利用できる制度、相談窓口などのお金に関する情報について掲載しています。
治療で不安なこと、痛みやつらさ、治療費のことなど、がんに関するさまざまな相談に対応する窓口について紹介しています。
各都道府県等が発行しているがんに関する冊子やホームページへのリンクを掲載しています。
更新・確認日:2025年12月26日 [ 履歴 ]
履歴
2025年12月26日 「脳腫瘍診療ガイドライン 成人脳腫瘍編 2024年版」「脳腫瘍取扱い規約 第5版」より、内容を更新しました。
2025年04月01日 内容を確認し、一部更新しました。
2023年10月20日 「脳腫瘍診療ガイドライン 1.成人脳腫瘍編・2.小児脳腫瘍編 2019年版」の内容を確認し、更新しました。
2018年07月27日 「脳腫瘍診療ガイドライン1 2016年版」「臨床・病理 脳腫瘍取扱い規約 第4版,2018年」より、内容の更新をしました。4タブ形式に変更しました。
2017年08月21日 掲載準備中として、公開を中止しました。
2006年10月01日 内容を更新しました。
1997年08月23日 掲載しました。
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