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全ページ表示がんの冊子慢性骨髄性白血病(まんせいこつずいせいはっけつびょう)

更新・確認日:2017年07月07日 [ 履歴 ]
履歴
2017年07月07日 「造血器腫瘍診療ガイドライン 2013年WEB版(第1.2版)」より内容を更新し、タイトルを「慢性骨髄性白血病・骨髄増殖性腫瘍」から「慢性骨髄性白血病」に変更、4タブ形式に変更しました。
2014年10月09日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年10月01日 掲載しました。

1.経過観察と検査

慢性骨髄性白血病を患ったままクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)の高い生活を送るためには、病期を「慢性期」に保つことが望まれます。慢性期を維持するために、定期的な通院によって治療効果が十分かどうかを確認することが大切です。

治療後の通院の間隔は、病型や治療の内容とその効果、継続して行う治療の有無、合併症や副作用の内容、治療後の回復の程度など患者さんの状態によって異なります。担当医によく確認しておきましょう。一般的には体の状態をみながら、最初は1週間から2週間ごとに通院し、その後、通院の間隔を1カ月、2カ月と延ばしていきます。高い治療効果が得られ、副作用もコントロールされれば、2~3カ月に1回の通院となります。

検査としては、診察、血液検査、尿検査のほか、心電図、超音波検査(エコー)やX線検査などの画像検査があります。症状や検査の結果によっては、骨髄検査が行われます。

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2.日常生活を送る上で

治療後しばらくの間は、疲れたら無理をしないですぐに横になれるようにしておきましょう。この期間は、家の周りの散歩など軽い運動や簡単な家事をしながら、体力の回復に努めます。ただし、急な発熱や胸の痛み、しつこい咳や息切れ、呼吸困難などを感じたら、すぐに担当医に連絡しましょう。
治療期間は長期間にわたります。この間、特に注意したいのが感染症です。感染予防には手洗いやうがいをこまめに行う、部屋を清潔にする、寒い日は1枚余分に上着を羽織るなどして体を冷やさない工夫も必要です。
【日和見(ひよりみ)感染症について】
日和見感染症とは、健康な人には害のないような弱い細菌や真菌(カビ)、ウイルスなどにより感染症を発症することです。血液がんそのものや治療により免疫力が低下しているときに起こりやすい感染症で重症化する場合もあります。

人はさまざまなウイルスや細菌、真菌などから感染を受けながら、体の中の状態を維持しています。このような微生物は、大腸菌のようによい働きをしているものもありますし、静かに身を潜めているものもあります。しかし、免疫機能が非常に弱くなると、体内にいるこのような弱い微生物の活動さえも抑えられなくなり、感染症を発症することがあります。また、B型肝炎、サイトメガロウイルス、水痘(水ぼうそう)、麻疹(ましん)などにかかったことがある場合には、以前に抗体を獲得している場合でも、治療あるいは病気の状態により免疫機能が弱まることで、ウイルスが再活性化し、再び病気が起こる場合もあります。
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3.社会復帰

これまでの仕事や生活リズムにもよりますが、一般的には体力がついて副作用による症状も改善され、治療が一段落するか、安定した状態であれば通常に近い生活リズムに戻すことが可能です。外出の回数を増やす、軽い運動をしてみるなど、少しずつ行動範囲を広げていきます。職場に復帰するときは、会社の人たちに大まかな治療の予定や生活上の注意点などを伝えておき、無理のない業務や就労時間でスタートしましょう。

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4.家族や親しい人の理解を得る

慢性骨髄性白血病は、初期の段階では症状を自覚しないことも多いため、心構えができていないうちに病気が診断され、治療が開始されることもあります。治療前に、その時点でわかっている病気の状況や治療内容について担当医の話を聞くときは、家族など信頼できる人に付き添ってもらうとよいでしょう。

特に治療に関しては、副作用も含め、治療の予定や見通しについてもよく確認しておくことが大切です。納得して治療が受けられるように、担当医や看護師に尋ねたいことはあらかじめメモに整理して聞くようにしましょう。疑問や納得できないことがないように、担当医や看護師に確認しましょう。

また、治療期間が長くなることが多く、治療に関わる費用などで、医療費が高額になることがあります。病気や治療の説明、今後の予定、経済的なことなど、わからないことはがん相談支援センターに相談することができます。

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