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腎腫瘍(じんしゅよう)

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更新・確認日:2014年04月22日 [ 履歴 ]
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2014年04月22日 2013年6月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。

腎腫瘍とは

小児の腎臓内にできる腫瘍の約90%は胎生期の腎芽(じんが)細胞由来の腎芽腫あるいはウィルムス腫瘍と呼ばれる悪性腫瘍で、3歳前後に多く発症します。米国では年間約500例が診断されていますが、日本における発生頻度は低く、年間70~100例程度と推測されています。

ウィルムス腫瘍は、成長や発達に悪影響を及ぼす遺伝子症候群(異常な遺伝子によって引き起こされる疾患)の一部として発生することがあります。特定の先天異常がある場合にも、発症リスクが高くなる可能性があります。ウィルムス腫瘍との関連性が明らかになっている遺伝子症候群や先天異常には、WAGR症候群、Beckwith-Wiedemann症候群、Denys-Drash症候群などがあります。
図1 腎臓と周囲の臓器
図1 腎臓と周囲の臓器
ウィルムス腫瘍の大半は、治療によく反応する予後のよいがんですが、治療の効果が現れにくいものもあります。また腎臓には、ウィルムス腫瘍のほかに、腎明細胞肉腫、腎横紋筋肉腫様腫瘍などと呼ばれる腫瘍も生じます。

このほか、比較的よくみられる腎腫瘍として先天性間葉芽腎腫(かんようがじんしゅ)があります。これは乳児期早期に多くみられ、ほとんどが手術による切除のみで治ってしまう腫瘍です。また、数は少ないのですが、小児でも成人型の腎細胞がんがあり、5歳以上に起こります。
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