HOME > 小児がんの解説 > リンパ腫 [基礎知識]

リンパ腫(りんぱしゅ)

一括印刷用ページ
更新・確認日:2018年03月07日 [ 履歴 ]
履歴
2018年03月07日 4タブ形式に変更しました。
2017年01月27日 「悪性リンパ腫」のタイトルを「リンパ腫」に変更し、「小児白血病・リンパ腫診療ガイドライン 2016年版」「造血器腫瘍取扱い規約 2010年3月(第1版)」より内容を更新しました。
2014年04月22日 2013年6月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。
診療の流れやご家族に心がけていただきたいことなど、本格的に治療を始める前に知っておいていただきたい情報については「治療にあたって」をご参照ください。

リンパ腫とは

全身のリンパ系
全身のリンパ系
リンパ腫とは血液がんの1つで、白血球の中のリンパ球ががん化したものです。発生する部位は、リンパ系組織とリンパ外臓器(節外臓器)の2つに大きく分けられます。リンパ系組織は、細菌やウイルスなどの病原体の排除など免疫機能を担当する組織や臓器で、リンパ節や胸部付近にある胸腺(きょうせん)、脾臓(ひぞう)、扁桃などです。リンパ外臓器(節外臓器)は骨髄、肺などの臓器です。リンパ系の組織や臓器は全身にあるため、リンパ腫は全身の部位で発生する可能性があります。

リンパ腫の原因は明らかではありませんが、染色体の異常によりリンパ系細胞ががん化して発症すると考えられています。また、一部にはウイルス感染症が関係することや、免疫不全者に多いことがわかっています。

リンパ腫は全身のあらゆる部位に起こる可能性があることや、病型などにより増殖速度が異なることから症状はさまざまです。痛みのないリンパ節の腫れ、原因が明らかでない発熱や寝汗・体重減少などはリンパ腫を疑う症状の1つです。しこりなど腫瘤(しゅりゅう)により気道や血管、脊髄(せきずい)などの臓器が圧迫されると、呼吸困難(気道閉塞)、血流障害、麻痺などの症状があらわれ、緊急で治療が必要な場合もあります。

病型の分類

大きくはホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分けられますが、小児では多くの場合、非ホジキンリンパ腫です。

リンパ腫は病理組織によって行う治療が異なるため、病型が細かく分類されています。同一の治療を行う分類として、①ホジキンリンパ腫(古典的ホジキンリンパ腫、結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫)、②成熟B細胞性リンパ腫(バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫)、③リンパ芽球性リンパ腫、④未分化大細胞型リンパ腫の4つの病型群に分けられます(図1)。
図1 リンパ腫の病型の分類
図1 リンパ腫の病型の分類
日本小児血液・がん学会編「小児白血病・リンパ腫診療ガイドライン 2016年版」(金原出版)より作成

「小児のリンパ腫」参考文献

  1. 日本小児血液・がん学会編:小児白血病・リンパ腫診療ガイドライン 2016年版;金原出版
  2. 日本血液学会、日本リンパ網内系学会編:造血器腫瘍取扱い規約 2010年3月(第1版);金原出版
  3. JPLSG長期フォローアップ委員会長期フォローアップガイドライン作成ワーキンググループ編:小児がん治療後の長期フォローアップガイドライン 2013年;医薬ジャーナル社
よりよい情報提供を行うために、アンケートへの協力をお願いいたします。
アンケートページへ
用語集 このページの先頭へ