本文へ移動
HOME > それぞれのがんの解説 > 中咽頭がん 基礎知識

全ページ表示でんし冊子中咽頭がん(ちゅういんとうがん)

更新・確認日:2018年11月29日 [ 履歴 ]
履歴
2018年11月29日 「頭頸部癌診療ガイドライン 2018年版」「頭頸部癌取扱い規約 第6版(2018年)」より、内容の更新をするとともに、4タブ形式に変更しました。
2013年03月14日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年03月16日 内容を更新しました。
1997年05月12日 掲載しました。
診療の流れ、セカンドオピニオンなど、本格的に治療を始める前に知っておいていただきたい情報については以下の「治療にあたって」をご参照ください。

1.中咽頭について

咽頭は、鼻の奥から食道までの飲食物と空気が通る部位であり、筋肉と粘膜でできた、約13cmの長さの管(くだ)です。咽頭は上からそれぞれ、上咽頭、中咽頭、下咽頭の3つの部位に分かれています(図1)。
なお、鼻、口、あご、のど、耳などからなる部位を頭頸部(とうけいぶ)といいます。
図1 頭頸部の構造
図1 頭頸部の構造図
中咽頭は、咽頭の管の中間部分で、口の上部の奥にある柔らかい部分の軟口蓋(なんこうがい)、口の奥のほうの突き当たりの壁、口蓋扁桃(こうがいへんとう)、舌の奥の付け根部分である舌根(ぜっこん)が含まれます。
中咽頭では、鼻や口からの呼吸による空気と、口から入る飲食物の両方が通ります。飲食物を飲み込むときには軟口蓋が上がり、鼻腔への通り道をふさぎます。それによって飲食物が鼻に流れないようにしつつ、下咽頭へ送ることができます。

2.中咽頭がんとは

中咽頭にできたがんを中咽頭がんといい、中咽頭がんは頭頸部がんの1つです。
咽頭の周りには多くのリンパ節があるため、頸部(首)のリンパ節に転移しやすいという特徴があります。がんの発見時に頸部リンパ節への転移が見つかることも珍しくありません。

3.症状

中咽頭がんは、初期のうちは自覚症状がみられないことがあります。初期症状としては、以下のようなものがあげられます。
飲み込むときの違和感、おさまらない咽頭痛、吐血(とけつ:消化管からの出血)、口を大きく開けにくい、舌を動かしにくい、耳の痛み、口の奥・のど・首にできるしこり、声の変化。
これらのような気になる症状がある場合には、早めに耳鼻咽喉科を受診し、早期発見につなげましょう。

4.統計

中咽頭がんと新たに診断される人数は、1年間に10万人あたり約1人です1)

5.発生要因

中咽頭がんの発生には、喫煙・飲酒との強い関連があります。また、ヒトパピローマウイルス(HPV)が中咽頭がんの発生する危険性を高めることがわかっています。

6.予防と検診

1)予防

日本人を対象とした研究結果では、がん予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、身体活動、適正な体形、感染予防が効果的といわれています。
中咽頭がんを予防するためには禁煙し、飲酒も適量を心がけましょう。

2)検診

がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることです。わが国では、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(平成28年一部改正)」で検診方法が定められています。
しかし、中咽頭がんについては、現在、指針として定められている検診はありません。気になる症状がある場合には、耳鼻咽喉科を早期に受診することをお勧めします。人間ドックなど任意で検診を受ける場合には、検診のメリットとデメリットを理解した上で受けましょう。
なお、検診は、症状がない健康な人を対象に行われるものです。がんの診断や治療が終わった後の検査は、ここで言う検診とは違います。

7.「中咽頭がん」参考文献

1)国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」地域がん登録2014年全国合計値,2018年
2)日本頭頸部癌学会編.頭頸部癌診療ガイドライン2018年版,金原出版
3)日本頭頸部癌学会編.頭頸部癌取扱い規約 第6版.2018年,金原出版
がんについて相談したいときは…
がん相談支援センターとは
がん相談支援センターを探す
よりよい情報提供を行うために、アンケートへの協力をお願いいたします。
アンケートページへ
用語集
このページの先頭へ