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全ページ表示でんし冊子下咽頭がん(かいんとうがん)

更新・確認日:2019年04月23日 [ 履歴 ]
履歴
2019年04月23日 「4.統計」の項目名を「4.患者数(がん統計)」に変更し、内容を更新しました。
2018年11月29日 「頭頸部癌診療ガイドライン 2018年版」「頭頸部癌取扱い規約 第6版(2018年)」より、内容の更新をするとともに、4タブ形式に変更しました。
2013年03月14日 内容を更新しました。タブ形式に変更しました。
2006年03月16日 内容を更新しました。
1997年05月12日 掲載しました。
診療の流れ、セカンドオピニオンなど、本格的に治療を始める前に知っておいていただきたい情報については以下の「治療にあたって」をご参照ください。

1.下咽頭について

咽頭は、鼻の奥から食道までの飲食物と空気が通る部位であり、筋肉と粘膜でできた、約13cmの長さの管(くだ)です。咽頭は上からそれぞれ、上咽頭、中咽頭、下咽頭の3つの部位に分かれています(図1)。
なお、鼻、口、あご、のど、耳などからなる部位を頭頸部(とうけいぶ)といいます。
図1 頭頸部の構造
図1 頭頸部の構造図
下咽頭は、咽頭の管の最も下の部分で、食道と中咽頭、気管とつながっている喉頭(こうとう)に隣接しています。
下咽頭は、空気や飲食物の通り道になります。飲食物が通るときには、喉頭が上がることによって喉頭蓋(こうとうがい)が喉頭への通り道をふさぎます。それによって飲食物が気管に流れないようにしつつ、食道へ送ることができます。

2.下咽頭がんとは

下咽頭にできたがんを下咽頭がんといい、下咽頭がんは頭頸部がんの1つです。
咽頭の周りには多くのリンパ節があるため、頸部(首)のリンパ節に転移しやすいという特徴があります。がんの発見時に頸部リンパ節への転移が見つかることも珍しくありません。また、下咽頭は喉頭に近いため、下咽頭がんが発見されたときには、喉頭までがんが広がっていることもあります。

3.症状

下咽頭がんは、初期のうちは自覚症状がみられないことがあります。初期症状としては、以下のようなものがあげられます。
飲み込むときの違和感、おさまらない咽頭痛、吐血(とけつ:消化管からの出血)、口を大きく開けにくい、舌を動かしにくい、耳の痛み、口の奥・のど・首にできるしこり、声の変化。
これらのような気になる症状がある場合には、早めに耳鼻咽喉科を受診し、早期発見につなげましょう。

4.患者数(がん統計)

下咽頭がんは、日本全国で1年間に約1,900人が診断されます。下咽頭がんと診断される人は男性に多く、女性の10倍近くにのぼります1)

5.発生要因

下咽頭がんの発生には、喫煙・飲酒と強い関連があります。

6.予防と検診

1)予防

日本人を対象とした研究結果では、がん予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、身体活動、適正な体形、感染予防が効果的といわれています。
下咽頭がんを予防するためには禁煙し、飲酒も適量を心がけましょう。

2)検診

がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることです。わが国では、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(平成28年一部改正)」で検診方法が定められています。
しかし、下咽頭がんについては、現在、指針として定められている検診はありません。気になる症状がある場合には、耳鼻咽喉科を早期に受診することをお勧めします。人間ドックなど任意で検診を受ける場合には、検診のメリットとデメリットを理解した上で受けましょう。
なお、検診は、症状がない健康な人を対象に行われるものです。がんの診断や治療が終わった後の検査は、ここで言う検診とは違います。

7.「下咽頭がん」参考文献

1)国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」全国がん罹患モニタリング集計 2014 年罹患数・率報告,2018年
2)日本頭頸部癌学会編.頭頸部癌診療ガイドライン2018年版,金原出版
3)日本頭頸部癌学会編.頭頸部癌取扱い規約 第6版.2018年,金原出版
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