1.発熱性好中球減少症について
薬を用いたがんの治療に伴って好中球が減少している際に、体温が37.5度以上に発熱した状態のことを「発熱性好中球減少症」と呼びます。
2.原因
がんの治療に用いる薬の副作用によって、感染の原因となる病原体を排除する役割を担っている好中球が少なくなり、感染症にかかることによります。
3.発熱性好中球減少症が起きたときには
感染症の原因を抑えるための薬(抗菌薬など)や、熱を下げるための薬(解熱薬)を使うことがあります。
4.予防のためにできること
- 石けんを用いてしっかりと手を洗う
- 速乾式アルコール液で手や指を消毒する
- 口の中を清潔に保つために、うがいや歯磨きをする
5.こんなときは相談しましょう
- 急いで適切な対応をする必要があります。薬を用いたがんの治療を受けている場合には、熱が出たり、気になる症状が出たりしたときにすぐに連絡しましょう。
- いつからどのような症状が出ているのか、体温の変化などを伝えるとよいでしょう。