このページの本文へ移動
文字サイズ
メニュー
発熱性好中球減少症

発熱性好中球減少症 
もっと詳しく

~がんの治療を始めた人に、始める人に~

1.発熱性好中球減少症について

薬を用いたがんの治療に伴って好中球が500/μl未満に減少している際に、体温が37.5度以上に発熱した状態のことを「発熱性好中球減少症」と呼びます。寒気がする、体が震えるなどの症状を伴うことがあります。

2.原因

白血球は病原体を排除する役割があり、その中でも重要な役割を担っているのは好中球です。がんの治療に用いる薬(主に細胞障害性抗がん剤)の副作用によって、好中球が少なくなり(骨髄抑制)、細菌や真菌(カビ)などの病原体を排除しにくくなるため、感染症を起こして発熱します。また、このように白血球の数が少ない状況では、一度感染症にかかると治りにくく、重症化しやすく、長引きやすい傾向があります。

3.発熱性好中球減少症が起きたときには

好中球が減少している時に感染症を起こして発熱すると急速に重症化するおそれがあり、感染症の原因となる病原体の検査や画像診断を行いながら、直ちに抗菌薬の投与を開始する必要があります。発熱性好中球減少症に対する治療では、細菌を排除する働きを持つ抗菌薬の投与が行われます。抗菌薬の投与を数日間続けても熱が下がらない場合は、さらに詳しい検査を行い、別の抗菌薬に変更する、あるいは真菌に対する治療を開始することもあります。

4.予防のためにできること

感染症を予防するために、石けんを用いてしっかりと手を洗い、速乾式アルコール液で手や指を消毒しましょう。また、皮膚を清潔に保つために毎日シャワーを浴びたり入浴したり、口の中を清潔に保つためにうがいや歯磨きを行います。部屋をできるだけ清潔にし、好中球が減少している時期はペットに近づくことや生花を置くことは避けます。食事は調理後すぐに食べるなど、食中毒にならないように気を付けることも大切です。

5.こんなときは相談しましょう

発熱性好中球減少症は、急いで適切な対応をする必要があります。薬を用いたがんの治療を受けている場合には、熱が出たら自分で判断せず、少しでも気になる症状が出たときにはすぐに連絡してください。その際には、いつからどのような症状が出ているのか、咳やたん、下痢など他の症状の有無、体温の変化などを伝えるとよいでしょう。
また、前もって、担当の医師にどのような症状のときに、どのように医療機関に連絡をしたらよいかを相談しておくとよいでしょう。
薬が処方された場合、のみ続けているうちに、薬の量を減らしたい、中止したいと思うことがあるかもしれません。その場合は、自分で判断するのではなく、まずは医師や薬剤師に相談してみてください。

6.「発熱性好中球減少症」参考文献

  1. 日本臨床腫瘍学会編.発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン 改訂第2版.2017年,南江堂
  2. 国立がん研究センターがん対策情報センター.がんになったら手にとるガイド 普及新版.2013年,学研

本ページの情報は、「『がん情報サービス』編集方針」に従って作成しています。
必ずしも参照できる科学的根拠に基づく情報がない場合でも、有用性や安全性などを考慮し、専門家および編集委員会が評価を行っています。

更新・確認日:2018年10月04日 [ 履歴 ]
履歴
2018年10月04日 掲載しました。
ページの先頭に戻る
相談先・
病院を探す
閉じる

病名から探す

閲覧履歴